愛したり憎んだり！！

愛したり憎んだり、激しい心の動きや喜怒哀楽は動物ももっています。人の表情を変化させて猿の反応を見ると、猿は何時も世話をしてくれる大好きな人の笑顔にだけは反応する。犬でも猫でも、見知らぬ人には怒り、可愛がってくれる人には愛敬を振りまく。動物にも[情動]があるようだ。このような動物的感情（こころ）の主役を担っているのが、[大脳辺縁系]という脳の奥深くに有る[扁桃体]と呼ばれるアーモンドみたいな形の組織だ。扁桃体は、人間らしい高度な思考・判断をしている。[大脳新皮質]と呼ばれる部分に比べると、より原始的・動物的な脳だ。ここには、目や耳・皮膚などから外界の情報が入る。この情報を過去の体験や記憶と照合して、出合ったものが自分に有利か不利かを[好き・嫌い]という形で瞬間的に判断しているらしい。生きるか死ぬかの生存競争をしている動物が見知らぬ物に出会ったとしょう。逃げるかどうかのとっさの判断が必要で、理由や理屈をゆっくり考えて要る余裕はない。[こいつは好きだ・安全だ。][いや、嫌いだ危険だ]とうまく判断できた動物が進化の過程で生き残った。だから、そんな動物の血を引く私たちが、直感的に誰かを好きになった時、その理由を説明できないとしても不思議ではない。ただ、人間の判断は道徳的な使命感や社会的な規範から意思決定したり、意欲を持ち続けたりも出来る。とはいえ、動物的感情が正しく養われたいなければ、このような判断は出来ないという。それが急速に発達する5歳頃まで愛情を持って育てることが大切です

 

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