電報

時代の流れで電報は急速に廃れた。１８６９年にサービスを開始した電報がピークに達したのは１９６３年で、９４６１万通もあった。電話の普及にともなって減り２００６年は１８６１万通ピーク時の５分の１だ。[川柳に・・式場があって電報生き延びる]一般の電報は減る一方だが、冠婚葬祭の慶弔電報は逆に伸びた。とはいえ、その慶弔電報も９１年度をピークとして減少傾向にある。バブル崩壊で企業が利用を控えるようになったためだ。一時は春の風物詩ともなった大学の合格電報[サクラサク]なども少なくなった。そんな中で電報を扱うＮTTは様々なアイデアを出した。８５年にはメロデイ電報。８６年にはフラワー電報８７年には刺繍電報８８年にはメロデイボイス電報と年々、新手を繰り出した。今の人気はキャラクター電報だ。９８年からキテイちゃんやドラえもん　o((=゜ェ゜=))oのぬいぐるみを台紙代わりにした電報が登場した。電報料のほかに２千円ほどが必要だが10代～30代の女性に受けている。楽しい物だけではない。お悔やみ用に菊の花を蒔絵（まきえ）で描いたウルシ電報や七宝焼きの台紙など、高級感あるものが登場している。一方電報の発祥地アメリカでは１８５１年から事業を続けていたウエスタン・ユニオン社が昨年１月で電報サービスを廃止した１５５年の歴史で電報配達量は最盛時の１万分の１に激減したという。１９６０年代の電話。８０年代のフアックス９０年代の携帯電話やインターネットの普及と通信手段の進歩は革命的だ

 

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