夜

夜のジャングルにある仔ライオンがいました。母ライオンが病で倒れてしまい、林を抜けた岡の向こうの森の賢者から薬をもってこなければなりません。仔ライオンは夜が嫌いでした。でも、母ライオンが苦しんでるので薬を取りに行くことにしました。夜の林はたいそう不気味です。低い鳥の鳴き声やときどきガサッという草の音。今日は曇っていて月も星もでていません。こわくてこわくて必死で駆け抜けました。息も切れ切れで岡のふもとにようやくたどりつきました。よろめきながら登っていると前に大きなおじいさんがたっていました。そのおじいさんは『こんばんわ。月と星はどこにいきましたか？』と聞いてきました。ぼくはわからないと答えるとがっかりした様子で消えていきました。

またしばらく行くと普通のおじいさんがたっていました。『こんばんわ。空はどこかね？』と聞いてきました。ぼくは危ない感じがしてわからないと答えると一目散に走りました。またまたしばらくいくと小柄なおじいさんがたっていました。すると『こんばんわ。空はどこだぃ？』と聞いてきました。やはり夜はこわいと思って無言で走って逃げました。

やがて、森の賢者の住む家にたどりつき理由を話して薬をもらいました。そこで今あったことを話すと、賢者はこういいました。『物事は揺るが去る事実より奇なことだ。』仔ライオンはなにを言っているかわかりませんでした。『怖いことは誰にでもある。でもね、きっと助け合えば怖いことなんて本当はないんだよ。』仔ライオンは賢者にお礼を言って母のもとに帰ることにしました。

岡を下っているとまたさっきの小柄なおじいさんがいて『こんばんわ。空はどこかな？』と聞いてきました。仔ライオンは勇気を出してついてきてこっちだよ。と言うとひょこひょことついてきました。またしばらく下ると普通のおじいさんがいて『こんばんわ。空はどこだぃ？』と聞いてきました。仔ライオンはついてきてこっちだよ。と言うとふたりでひょこひょことついてきました。しばらく下ると大きなおじいさんがいて『こんばんわ。月と星はどこだぃ？』と聞いてきました。仔ライオンはつれてきたよというと、『おぉ・・ありがとぅ・・』とお礼をいい、３人とも輝きながら空に消えていきました。

暗い林にさしかかると空に月と星がでて道を照らしてくれました。やっぱり怖い。けど前より嫌いじゃなくなったよと仔ライオンは思いました。無事に母ライオンに薬を届けると母ライオンは褒めてくれました。めでたしめでたしあとがきどうだったかな？ひさびさに詩を書いた・・。これはね旧聖書の一文をウチ流にアレンジした詩ではありません(ﾟдﾟ) 完璧な創作ですｗお楽しみいただけたら幸いです*＾-＾* では。また。いつかどこかで。。

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