わさび

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刺身や鮨に欠かせないわさび。

最近は活躍の幅を広げている。

大阪市のある給油所で、車のエアコン吹き出し口のかび臭さを取ってくれる。

取り出した装置は15㌢四方，加湿器のようだ。

これを座席においてスイッチオンすると、15分後には確かにかび臭さは消えた。

1回1500円だそうな。秘密は、わさびガスにあるという。

わさびを乾燥、粉砕してエキスを抽出。

これを気化させ、加湿器のように噴きつけてカビを撃退する。

わさびの辛味成分、からし油（イソチオシアネート）の力です。

カビは酵素で有機物を分解し、栄養を吸収している。

カラシ油はこの酵素と結びついてカビの解糖や、呼吸を阻む。

すりおろしたわさびを添いて密閉した袋に入れた食パンは、常温で2～３カ月は持ちます。

からし油が作用するのは、大腸菌・サルモネラ菌を死滅させ、船底に張り付く貝を寄せ付けない。

寄生虫の活動を静止させることも実証されている。

古くから知られわさびは、鳥・魚の毒を解し、蕎麦の毒を殺すと抗菌・殺菌力を紹介。

学名[ワサビア・ジャポニカ]と呼ばれる植物の地下茎。

栽培地が渓流か、畑によって沢ワサビ・畑ワサビと呼び分ける。

すりおろして生で食べるのは沢ワサビ。

畑ワサビは品質が劣り、加工品に回されることが多い。

チューブ入りのワサビの主原料は、ヨーロッパ原産の西洋わさび（別名ワサビダイコン)が中心。

明治初期に米国から導入され、現在は北海道で栽培が盛んである。

粉末に水を加え、練った物がチューブ入りで出荷される。