花火

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鍵屋15代目、Ａさんがプロデュースする花火大会は、“音楽と花火の新鮮なコラボレーション”が、人々の心を魅了しています。今後、15代目が目指す“日本の花火”とは、どのようなものなのでしょうか。今夏に行われる、鍵屋プロデュースの花火大会の見どころとともに語っていただきました。

15代目のシンボルは“音とリズム”を重視した演出

「お客さまに感動していただけること」。やはりこれが、花火をプロデュースする上で何よりも大切にしていることです。そのために、私が重視しているのは“音”。
この“音”にはふたつの意味があり、ひとつは花火が打ち上がる時に発する「ドーン」や「バリバリ」という破裂音。もうひとつは花火と合わせて流す音楽です。

たとえば、破裂音の異なる赤色の花火を2種類打ち上げるとします。一方は「ドーン」という音のする花火を行進曲に合わせて打ち上げる、すると、見ている側は勇ましく燃えるような気持ちになります。しかし同じ赤色の花火でも、「バリバリ」という破裂音のするものをシンセサイザーの優しい音楽に合わせて打ち上げれば、夕焼けの情景と重なり優しい気持ちになるのです。

また、打ち上げのリズムも大切です。主催者側が花火大会に何を求めているかによって、そのリズムも変わってきます。「郷土愛」なら穏やかなリズム、「地域活性化」なら活気のあるリズム、といったところでしょうか。その土地によって、生活のリズムや考え方も違うので、東京で行った花火大会を、そのまま地方に持ってきても、満足していただけるとは限りません。ですから、一概に“音・リズム”と言っても、非常に奥深いものなんですよ。・・・と語る。。。。